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私的背景
冬になってきたと感じる気温になってきました。
いつものように開いた電車のドアへいそいそと乗車する。
今日も仕事頑張るで!そう思いながら発車した電車の中でふと周りに目をやると「増えてるな。」と思うわけです。
マスクしてる人が
風邪予防やね、そうやんね。うんうん、僕もマスクをそろそろ買わねば。
そう思いながらスマホをポケットから取り出しTwitterを開くと偶然TLに流れた論文。
それが、今回のテーマ「日本の医療従事者の間での一般的な風邪の発生を減少させるための外科用マスクの使用:ランダム化比較試験。」
どう見ても読みたくなるっしょコレ!
という事で、拙いレベルの要約およびレビューといいますか、まぁそんなものを書いていこうと思います。
*良く見たらアブストラクトしか読めず、深読みは叶いませんでしたので、読める方は読んでさらに深い情報を教えてください。
論文タイトル:Use of surgical face masks to reduce the incidence of the common cold among health care workers in Japan: a randomized controlled trial.
Am J Infect Control. 2009 Jun;37(5):417-9. doi: 10.1016/j.ajic.2008.11.002. Epub 2009 Feb 12.
背景
アジアの外科手術室外の医療従事者は外科手術用の顔マスクを一般的に使用しています。
有効性の証拠は不足しているが、上気道感染症の予防が挙げられる。
方法
日本の高齢者ケア病院の保健医療従事者は、マスクを着用した1人とマスクを着用していない1人の2つのグループに無作為化されました。
彼らは人口統計、健康習慣、生活の質についての情報を提供した。
参加者は、2008年1月から連続して77日間連続して症状を記録した。
風邪の存在は、以前に検証された自己報告された症状の尺度に基づいて決定された。
風邪の症状を呈する危険因子と同様に、群間の風邪の数を比較した。
結果
32人の保健医療従事者が試験を完了し、結果として2464観察日・被検者となった。
この期間に2人が風邪をひいた(各群1人)。
毎日記録された8つの症状のうち、マスク群の被験者は、研究期間中に頭痛を経験する可能性が有意に高かった(P <0.05)。
子供と一緒に暮らしている被験者は、調査中に風邪の重症度が高い傾向があった。
結論
保健医療従事者のマスク使用は、風邪症状または風邪を引くことの面で利点を提供することは証明されていない。
マスクを使用しないという非劣性を確実に確立するためには、より大きな研究が必要である。
問題の定式化
- P 医療従事者
- E マスクをする
- C マスクをしない
- O 上気道感染症の予防
チェックポイント
ランダム化されているか?
➡ ランダム化されている
1次アウトカムは明確か?(1つに限定されているか?)
➡ 明確
真のアウトカムか?
➡ 微妙なところ。風邪を予防することによって生命予後に・・・的な話ではない。
ただ、医療現場スタッフは風邪をひくこと自体がリスクになる患者と接することもある。また、そもそも医療現場のスタッフがバッタバタ倒れていっては医療行為を施す現場が回らなくなる。・・・って意味で間接的には真のアウトカムっぽさは感じられる。
盲検化されているか?
➡ オープンラベル。ってかマスクをするかしないかなので盲検化不可能。
解析方法は?
➡ 論文本文が読めず、解析方法がアブストでは不明
追跡期間・状況は?
➡ 2008年1月から連続して77日間連続して症状を記録した。って書いている。
感想など
非常に無念ながら、本文が読めないというお粗末な結果に終わりました。
懐かしい響きですが、小梅太夫風に叫びたいです。
ちっくしょぉぉぉぉーーー!!!!!
で、ひとまずアブストラクトを読んだだけなのですが、結果としては「マスクで風邪は予防できなさそう??」って感じですね。
n数が少ないうえに風邪をひいたのは各群1名ずつ。これで何がわかるのか・・・・。
一応、頭痛が起こるリスクはマスクをしている方が増す感じですよ。って結果で出てます。僕がそうなんですが、マスクをつけることで息苦しかったり鼻の辺にストレスかかるので頭痛くなりやすいよね、そりゃ。と。よってこの結果も「まぁ、うん、そうね」となりました。
そして、マスクなんか関係なく、リスク因子として筆頭に上がったのは「仮定で子供と同居していること」。
子供は風邪をもらってきますので経験的にも「・・・せやろな。」って感じでした。
ちょっとこれはほかの論文も読んでみないとわからんなぁ・・・
ってミニマル先生が思いっきり書いているじゃないですか!!!
ってか思いっきりこの記事で書いた論文についても触れられています。こっちを読みましょう。そうしましょう☆